共同研究「太田風土記」・個人研究「地方郊外ロードサイド型風景の再評価」

  • 大学院研究員

村井 裕一郎
岩井 秀樹
板橋 嶺
栗原 正博
鶴岡 優子
真殿 修治
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01.共同研究「太田風土記」

関東都市学会9月例会報告の発表タイトルと概要より抜粋。

<発表タイトル>
現代版風土記のススメ
―工業都市 群馬県太田市の文化資産利活用提案を例に―
<発表概要>300文字程度
太田市は自動車産業を中心に発展してきた工業都市である。産業構造の変化への対応、中心市街地の衰退、多様化社会の実現といった社会共通の課題を多数有している都市でもある。我々は太田市の社会課題を解決することを念頭に調査を実施した。そうした中で市固有の歴史的な文脈(時層)に着目し、保有している地域の力を特定した。それは「自助で興す力」である。この失いつつある地域の力を取り戻すため、地域にある文化資産の利活用を考察した。地域の文脈から特有の課題を見いだし、文化資産の利活用といった解決策を現代版風土記「太田風土記」として編集し公開した。本大会では「太田風土記」の取り組みを紹介し、都市における課題特定や研究の手法の一つとして、現代版風土記の活用を提案したい。

※共同発表者 岩井秀樹・板橋嶺・栗原正博・鶴岡優子・真殿修治

02.個人研究「地方郊外ロードサイド型風景の再評価」

 太田市のような地方都市に顕著な、ロードサイド型の風景や日常生活は、批判的文脈で取り上げられやすい。しかし、そのことが、現実にロードサイド型の光景の中で、日常を住み暮らす人々の自尊心や、住む場所へのプライドを毀損しているのではないかという課題意識を、前期までの修士プロジェクトの活動を通じて持ち、そのような生活になんらかのポジティブな評価を与えることでそれが解決するのではないかと考え、「地方郊外ロードサイド型風景の再評価」を個人研究のテーマとしている。
 研究活動としては、各種先行文献調査や、インタビューなどを行い、最終的には、作品の作成や何らかの提案を行うことを視野に入れている。

研究活動と成果

共同研究については、2022年9月10日(土)、関東学院大学金沢文庫キャンパスにて行われた関東都市学会9月例会にて、研究報告を、共同研究者の鶴岡・真殿(以上オフライン)、岩井・板橋・栗原(以上オンライン)と共に行った。プレゼン後、活溌な質疑応答が行われ、研究に対して大きな示唆を得ることとなった。

今後の研究活動

次年度以降の活動としては以下の内容を行いたい ・テキストマイニング手法の学会発表、もしくは論文投稿 ・研究活動と成果中、提案1,提案2の具現化