研究について RESEARCH

研究科目は、M2の1年間をかけて研究活動を行い最終成果とする科目です。
科目の目標は、「共創によって、社会における課題を発見し問いを立て、解決へのプロセスを実践して新しい価値の可視化を図る」というものです。

M2の研究科目では、まず大きく2つのゼミに分かれます。これは希望制ですので、みなさんご希望のゼミに入れます。

2つのゼミは
○社会への観察を起点として新しい価値を創造する早川ゼミ
○歴史ある対象を文化資産として利活用する方策を創造する野村ゼミ

ゼミ分けの後、担当教員がそれぞれ学生を5〜6名のチームに振り分けます。
これが研究科目の最終グループとなります。各チームとなってから、修了研究のテーマを議論によって決めます。本領域では、対話による共創(社会的構成主義)を標榜しているため、知恵が集結した際に生まれるデザインに期待しています。


早川ゼミ SEMINAR

社会への観察を起点として
新しい価値を創造する早川ゼミ

早川ゼミでは、デザイン思考のプロセスと研究プロセスを合わせて、社会への観察を起点として、課題を発見し、問いを立てて新しい価値の創造を社会に提示することを目指します。
ゼミでは新しい価値を考えるために、5つの観点を示しています。

新しい価値を考えるための5つの観点

①人から考えるー製品・サービスのデザイン

人間に寄り添い、共感をよぶユーザー中心デザインについての追求

②物語を創るー時間・イベントのデザイン

暮らしのリズムや、日常・非日常といった時間の意義を追求

③思いを込めるー場・空間のデザイン

文化を包み込む、あるいは背景となりうる場や空間の追求

④情報を伝えるー編集・情報のデザイン

モノや出来事を情報として捉え、俯瞰し整理・伝達する編集の追求

⑤社会を変えるーコミュニティ・共生のデザイン

コミュニケーションを通して社会に働きかけるコミュニティの追求

これらの観点を組み合わせながら、チームで見出した問いの課題解決を探求し、その成果を個人の活動報告書と合わせて、社会に資する研究報告とします。

2022年度 2021年度

野村ゼミ SEMINAR

歴史ある対象を文化資産として
利活用する方策を創造する野村ゼミ

野村ゼミでは修了研究として「地域の風土記」をつくります。
地域をチームで定め、歴史・社会・民俗・建築・経済・行政・コミュニティ・観光・デザインなど様々な観点から調査し、地域特有の課題を探ります。
次に個々人では地域の文化資産を掘り下げ、「在り方」を研究し、利活用を考えます。最後に個別研究の成果を統合し、地域特有の課題に対する答えを見いだします。こうしたプロセスのアウトプットを「地域の風土記」と呼び、社会に資する研究報告とします。


研究員成果物 DELIVERABLES

学際デザイン研究領域では、修士研究において5〜6人の共同研究を進め、それぞれのチームが社会に対するデザイン提案を成果としています。修士課程の2年間ではプロトタイプとその検証までが到達点となるため、修了後の卒業生が研究成果を社会実装するための研究継続の場として研究員制度を設け、活動の成果をここに報告します。

2022年度 2021年度

社会人のオンライン学習環境における心地良い居場所を実現するツールの開発

山田 亜紀子
梶田 直美
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「わかりやすい」企業法務とは何か?~正確性と明快さの両立~

柴田 睦月

就職活動生の内省を促す対話カードの開発 ー聴き手のインストラクションを改善するー

青山 春華
三國 信夫
臼井 真由美
奥井 伸輔
瀬戸 亜美
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「理解と共感の場」の再創造によるコミュニティの持続について

土田 智

共同研究「太田風土記」・個人研究「地方郊外ロードサイド型風景の再評価」

村井 裕一郎
岩井 秀樹
板橋 嶺
栗原 正博
鶴岡 優子
真殿 修治
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工業都市 群馬県太田市の文化資産利活用提案

鶴岡 優子
岩井 秀樹
板橋 嶺
栗原 正博
鶴岡 優子
真殿 修治
村井 裕一郎
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地域文化の醸成と芸術実践に関する研究

前田 陽子
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芸予諸島とその周辺地域に内在する⽂化資産の発⾒と定着を⽬指すボードゲーム実装プロジェクト

後藤 歩
前⽥ 陽⼦
⻄中 潤
本丸 ⽣野
森永 康平
中原 薫
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達成経験に伴う自己変容-KICKOVER-の学習デザインとその効果

濱田 織人
日下 怜
黃 郁璇
森 美保子
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農家と消費者をつなげるコミュニティデザイン及び無人販売所のコミュニケーションデザイン

大久保 達真
服部 貴哉
新城 香
小池 りつ子
杉浦 俊太郎
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芸予諸島の海民文化ー記憶資産とエコミュージアムに関する考察

中原 薫
森永 康平
後藤 歩
前田 陽子
本丸 生野
西中 潤
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外国人就労者向け日本語教育と地域通貨について

真殿 修治

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