地域の魅力再発見! ~歴史のかけらを辿るフィールドワーク~ 江戸湊発祥の地 編

  • 大学院研究員

大塚 匠
鈴木 健
中上 俊介
藤田 恵弥子
柳原 茜

研究概要

東京都中央区の家庭教育学習会の枠で、共同研究「江戸湊〜水辺の風土記〜」を題材に、小学生とその保護者を対象に、フィールドワークを実施した(家庭教育学習会:区がさまざまな地域団体と共催しながら、地域の子育て環境の醸成を図る講座)。
当日は約1時間半、参加した子ども10名・保護者8名に向け、新川公園(隅田川テラス)を歩きながら、新川・湊・佃には江戸湊という呼び名があったことを歴史的背景と共に説明し、現在もいくつか点在する江戸湊の文化資産を巡った。具体的には、対象の風景、施設、石碑などモニュメントごとに立ち止まり、そこに隠された歴史上のモノゴトを事前に準備したパネル等を用いながら説明。子どもたちへは5つの選択式クイズを出題。自由に発言してもらいながら、最後は挙手するスタイルをとった。手元資料として、対象地域の地図や古い風景画や浮世絵などを編集した冊子を配布した。
これは修士研究の成果を、いかに地域の人びとや、これからを担う子どもたちへ向けて伝えていくかという社会提案のひとつであり、準備段階からさまざまな試みをちりばめた。

今後の研究活動

歴史好きなお子さんや、代々この地に暮らす人に対しても新しい知見が提供できた実感がある一方、将来に向けた話にうまく繋げられず難しさも感じた。反省を活かして、次年度以降の企画応募も検討中である。